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2025年02月23日(日)

東京の社会人アイスホッケー事情(ギア編)

以前から連載している「東京の社会人アイスホッケー事情」シリーズですが、たくさんの方にご覧いただいておりますので、今回は引き続き東京社会人リーグのギア事情について紹介させていただきます。

ギア事情といっても、アイスホッケーをやっている方であればそれぞれの用具について知らない人はいないと思いますので、この記事では他地域ではルールが異なっていたりして知らない方が多い、東京Uリーグの競技要項に含まれる補助規則のうち用具に関する規則についてお届けしていきます。

ヘルメット関連

ヘルメット周りでは、全選手がバイザー(フルフェイスマスクを含む)の装着必須です。
ハーフバイザーも使用可能ですが、最近使用する選手の多いストレートタイプで縦幅が浅い(細い)ものに関しては、装着方法によって注意を受けることもありますので、気をつけましょう。
特に装着角度がかなり斜めになっていたりして、鼻を保護できないと判断されると、角度の修正を指示されることもあります。
心当たりのある方は、ドライバーを常備しておくことをおすすめします。

ヘルメットの購入時に付属しているイヤーガードは取り外している人も多いと思いますが、地域によってはイヤーガード装着が義務化されてきており、東京連盟でも今後ルール変更により必要になる可能性があります。

イヤーガード単体での販売は行われていないので、イヤーガードのためだけにヘルメットを買い直すとなると、ちょっとツラいですよね。すでに外してしまったという人も、取り外したイヤーガードは大切に保管しておくことをおすすめします。

よくヘルメットの色についてのご質問をいただきますが、Uリーグではチームでヘルメットの色を揃えなければいけない、という規定は特にありません。
ジャージとソックスが統一されていれば、ヘルメットとパンツのカラーは異なっていても良い、というのが現行ルールです。
社会人の場合、複数のチームに所属していたり、異動も多かったりするので、そのあたりは社会人特有の事情に配慮していただいてるのかもしれませんね。

ユニフォーム(ジャージ・ソックス)

ジャージとソックスはチームで統一する必要があります。
背面のネームに関しては、「背ネームは姓のみ可、ニックネーム等は不可」という細則もあります。
ニックネームはさすがにあまり見かけませんが、下の名前を入れてしまって作り直した、という話はよく耳にしますので、新しくユニフォームを作る際には注意しましょう。

2024年度の大会からタイダウンストラップ(別称・ファイトストラップ)の着用が必須になりました。
大会の補助規則でも、「ユニフォームはタイダウンストラップでパンツと密着させ、パンツから必ず出して着用する。ユニフォームがめくれてパンツから出ていない場合の注意は、1回目はチームに対して行う。2回目の注意からは、マイナーペナルティを科す。」と定められていますので、必ず装着するようにしましょう。
タイダウンストラップはホッケーショップに持ち込みで2,000〜3,000円程度で取り付けが可能です。

現在はまだ努力義務とされていますが、ユニフォームは「ホーム用、ビジター用の2色を用意すること」とされています。
試合の対戦相手との色合わせの問題なのですが、今後は義務化される予定です。

また、シンガード(レガース)を固定するためにソックスの上から巻くビニールテープは、極力透明のものを使用しましょう。
これはUリーグに限らずですが、東京連盟では「ストッキングのデザインと違う色のテープにより、色をまたいでテープを巻く場合(クロスさせる等)は、透明のテープのみ使用できる。」というルールがありますので、知らずにユニフォームと異なる色のものを使用している場合、レフェリーより取り外すよう注意を受けることがあります。

マウスピース

マウスピースの装着は全国共通かと思いますが、東京Uリーグでももちろん義務化されています。
マウスピースは毎回試合前整列時に装着チェックが行われ、正しく装着されていない場合は1度目は口頭注意、2度目の注意でミスコンダクトペナルティとなり、10分間の退場が課されます。

マウスピースにはいろいろなタイプがありますが、よく使用されているのは市販されていて自分で整形する汎用タイプのものや、歯科医で型取りして整形してもらうカスタムタイプのものです。

市販の汎用タイプの方は比較的安価で、着脱の容易さやしゃべり易さからこちらを好む選手もたくさんいます。
価格は概ね2,000〜3,000円程度で購入できます。

カスタムタイプは格闘技の試合でもよく見かけますが、フィット感が抜群で全くずれることがありません。
価格は概ね10,000円前後で作成できます。

マウスピースは口腔内の安全ももちろんですが、主に脳震盪を予防するための装備だそうです。
誤解されがちなのですが、おそらくパックの衝突から歯を守ってくれることは無さそうですので、歯を大切にしたい場合にはフルフェイスマスクの着用をおすすめします。

スティック(ブレード)

スティックのブレード部分は、ほとんどの選手が白か黒のホッケーテープを巻いています。
これは全く問題ありませんが、時々ラバータイプのブレードテープを装着しているために、外すよう注意を受けている選手がいます。
ラバータイプのブレードテープは、パックの反発を軽減したり、ショット時の回転を高める効果があるため、公式戦での使用を禁止されています。

ブレードやグリップに使用するホッケーテープは最も交換頻度が高い消耗品なので、張替えが不要なラバーテープはかなり魅力的なのですが、装着は練習用スティックのみにしておいたほうが良さそうです。

ネックガード

2023年に英国プロアイスホッケーリーグの試合中に、スケートのエッジで首を負傷した選手が死亡するという痛ましい事故が発生しました。
この事故を受けて日本アイスホッケー連盟は、「すべてのカテゴリーにおいて将来的にネックガードの着用を義務化する」という方針を発表しました。

参考)【通達】日本国内における 「首・のど用プロテクター(ネックガード)」着用方針について

上記の通達にもある通り、国際アイスホッケー連盟(IIHF)がネックガードの着用を義務化したことによりネックガードが世界的に品薄状態になっているため、現在は猶予期間となっていますが、Uリーグ競技要項にも「首 ・のど用プロテクター(ネックガード)については、着用を強く推奨する。」と明記されるようになりました。

実際に少し前までは、ネックガードの次回入荷未定としているショップも多かったのですが、現在はちらほら店頭在庫も見かけるようになってきましたので、早めに入手しておいたほうが良いかもしれません。

2004年1月1日以降に生まれた選手

Uリーグの補助規則では、「2004年1月1日以降に生まれた選手は、ネックガード、イヤーガード、フルフェイスマスクを着用しなければならない。該当する選手は、オールメンバー表のチェック欄に記入して提出する。」という項目が存在しています。

この規定がどうしてできたのか不詳なのですが、まだUリーグには該当選手が少ないので、いずれ詳しく聞いてみたいと思います。

お気軽にご質問ください

いかがだったでしょうか?
今回は使用ギアに関する規則を中心にご紹介させていただきましたが、意外と現役のUリーグ所属選手でも知らない、もしくは気にしたことがないルールがあったのではないかと思います。
中には他県でプレーしていた方には馴染みの無いルールも含まれているかもしれませんね。

ここで紹介したルールに関しては選手からも様々な賛否の声が聞かれますが、いずれもフェアな競技と安全面への配慮、ひいては長くアイスホッケーを楽しむために大切なことだと思いますので、ルールを守って楽しくホッケーを続けていきましょう。

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