東京の社会人アイスホッケー事情(スケートリンク)について
春は大学卒業&新社会人または転勤の辞令も多い季節ですが、就職や転勤で慣れ親しんだ地元のリンクを離れ、そのままアイスホッケーから遠ざかってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで前回に引き続き「東京でもアイスホッケーを続けたい」「東京の社会人チームを探している」という方向けに、東京周辺のスケートリンク事情についてまとめてみました。
東京都内のスケートリンク
ダイドードリンコアイスアリーナ
東京都アイスホッケー連盟(TIHF)主催の公式戦メイン会場として使用されているリンクで、西武新宿線・東伏見駅前にある国際規格の通年型屋内アイスリンクです。
リンクは地下部分にあり、建物天井まで吹き抜けになっているため、天井が高くとても開放感があります。
天井の四面吊下型の電光掲示板もホッケー気分を盛り上げてくれます。
広さ | 60m × 30m(国際規格) |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 3,500名 |
リンク内にはAIカメラによるライブ配信も行われており、NTTSportictが運営する「ICE HOCKEY AI ライブ」で視聴することもできます。
見逃し配信や過去開催試合のアーカイブも観れるので、Uリーガーには人気のサービス(?)となっています。
BIGBOX東大和
こちらも東京都アイスホッケー連盟(TIHF)主催の公式戦会場として使用されているリンクで、西武拝島線・東大和市駅前にある国際規格の通年型屋内アイスリンクです。
広さ | 60m × 30m(国際規格) |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 観客席なし |
明治神宮外苑アイススケート場
1963年竣工、1994年から通年営業を行っている歴史あるスケートリンクで、目の前が新国立競技場です。
都営大江戸線・国立競技場駅徒歩1分、JR総武線・千駄ヶ谷駅/信濃町駅から徒歩5分という立地の良さから、ホームリンクとして活動するUリーグ所属チームも多いです。
広さ | 60m × 30m(国際規格) |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 観客席なし |
2021年1月に高田馬場にあったシチズンプラザアイススケートリンクが閉館し、東京23区内では唯一の通年リンクとなりました。
リンクに付帯する駐車場が数台分しかありませんが、深夜貸切利用の場合には近隣の絵画館駐車場が500円で利用できます。
駐車場入口で守衛さんにチーム名を告げ、料金を支払って(PayPay利用可)駐車できます。
江戸川スポーツランド
東京23区内で唯一の公営アイスリンクで、東京セインツのホームリンクでもあります。
1982年開業と歴史は古く、現在もジュニア・学生・社会人・シニアと様々なチームが江戸川を拠点に活動しています。
広さ | 60m × 30m(国際規格) |
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営業期間 | 10月〜5月 ※プール営業のため6月〜9月はスケート場の営業なし |
収容人数 | 350名 |
実は江戸川区には「江戸川区アイススケート連盟」という独自の連盟があり、アイスホッケー部門ではジュニア〜シニアまで独自のリーグ戦を開催しています。
JIHFやTIHFの下部組織ではないため重複エントリーが可能で、社会人トップリーグには東京Sリーグ所属選手やアジアリーガーも参加し、白熱した試合を繰り広げています。
近隣(千葉・神奈川)のスケートリンク
三井不動産アイスパーク船橋
2020年竣工の新しいスケートリンクで、国際規格のメインリンクと練習用のサブリンクがあります。
所在地は千葉県ですが、都内からのアクセスの良さから船橋をホームリンクに活動するUリーグ所属チームもあります。
広さ | Aリンク:60m × 30m(国際規格) Bリンク:24m × 38m |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 観客席なし |
アクアリンクちば
千葉市にある公営の通年リンクで、千葉連盟所属の社会人チームはこちらをホームリンクとしています。
新港清掃工場(新港クリーン・エネルギーセンター)の余熱利用施設として2005年にオープンしました。
2026年より新港清掃工場リニューアルのため、余熱利用による電力供給が停止されることに伴い付帯する温水プールは閉鎖が決まっていますが、スケートリンクの営業は継続される予定です。
広さ | 60m × 30m(国際規格) |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 200名 |
KOSÉ新横浜スケートセンター
アジアリーグ加盟のプロチーム・横浜GRITSのホームリンクとしても知られている通年型屋内アイスリンクです。
神奈川県内では最大の収容人数を誇るアイスアリーナで、神奈川県アイスホッケー連盟(KIHF)の社会人リーグ公式戦会場としても利用されています。
広さ | 60m × 30m(国際規格) |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 約2,500名 |
アリーナのオープンは1990年で、2017年にコーセーが命名権を取得し、現在の施設名に変わりました。
横浜銀行アイスアリーナ
企業名を冠していますが、公益財団法人横浜市スポーツ協会が所有・管理する公営の通年リンクです。
旧神奈川スケートリンクが2015年に建替リニューアルして現在の施設になりました。
神奈川県アイスホッケー連盟(KIHF)の社会人リーグのメイン会場として利用されており、神奈川連盟加盟チームはこちらをホームリンクとしているチームが多いようです。
リンク奥にギャラリー席がある珍しい造りになっています。
広さ | メインリンク:60m × 30m(国際規格) サブリンク:22m×6m |
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営業期間 | 通年 |
収容人数 | 280名 |
都内近郊のスケートリンクを取り巻く状況
都内に限られたことではありませんが、近年の燃料費高騰や地価上昇の影響を受けて、閉鎖を余儀なくされるリンクが増えています。
2006年に昭和の森スポーツセンター(東京・昭島市)が閉鎖、2007年にハマボールスケートセンター(神奈川・横浜市)が閉鎖、2021年にはシチズンプラザ(東京・新宿区)が閉鎖、また2027年3月には銀河アリーナ(神奈川・相模原市)が閉鎖予定など減少の一途をたどり、都内や近隣のアイスホッケー界にも暗い影を落としていました。
それでも暗いニュースばかりではありません!
東京辰巳の旧国際水泳場が2025年年秋には都立初の通年アイスリンク「東京辰巳アイスアリーナ(仮称)」としてリニューアルオープンする予定です。
Uリーグの会場になるかどうかは現状未定ですが、首都高からも近く集まりやすいということで期待が高まっています。
参考)東京辰巳国際水泳場から都立初の通年アイスリンク施設へ~東京辰巳アイスアリーナ(仮称)の施設運営計画を策定~
また2024年秋には、東京立川市にフィギュアスケートの浅田真央さんプロデュースの新リンクが開業する予定です。
ホッケー場としての利用が可能かどうか不明ですが、こちらも期待が膨らみますね。
参考)株式会社立飛ホールディングス「MAO RINK PROJECT」始動のお知らせ
東京セインツのホームリンク「江戸川スポーツランド」は6月〜9月の間プール営業のためスケートリンクは休業になり、その間チームのメンバーは各地のリンクへビジター参加をしています。
チームでの練習機会が減ってしまうのは寂しいですが、ビジター参加を通していろいろなチームの練習を体験できたり、なんといってもアイスホッケーの輪が拡がっていく楽しさはチームの多い東京ならではだと思います。
いかがだったでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
これから東京でアイスホッケーを始める方に少しでも参考になれば嬉しいです。
お気に入りのリンクを見つけて、楽しいホッケーライフを!
最後に東京セインツでも新規部員募集中ですので、ちょっとでも気になっている方はお気軽に見学・ビジター参加にお越しください!