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2025年06月08日(日)

東京と北海道のスケートリンクの数を比較したら10倍どころじゃなかった話

今年9月に東京辰巳アイスアリーナの開業を控え、東京初の公営通年リンク開業に期待が高まるばかりですが、SNSで気になる情報を見つけました。

その投稿がこちら↓

こちらは東京都議会議員の白戸太朗さんのインスタグラムアカウントから2025年5月12日に投稿されたリール動画です。

白戸議員は自らもトライアスリートであると同時に、トライアスロンの普及を目的とした株式会社アスロニアの創業者でもあり現在も代表を努められています。
また、東京都スポーツ文化事業団の評議員としてスポーツ振興にも尽力されている方です。

何が気になったかといいますと、端的に、
スケートの競技人口は、東京 ≒ 北海道
スケートリンクの数は、東京 1 : 10 北海道
の2点です。

言い換えれば、
「そんなにいるのか、東京のスケート競技人口!?」
「そんなにあるのか、北海道のスケートリンク!?」
ということです。

過去にセインツのブログで紹介させていただいた東京のスケートリンクは、この記事の執筆時点でまだ開業していない東京辰巳アイスアリーナの除き、昨年9月に新規オープンしたMAO RINK TACHIKAWA TACHIHIも含めると、5つの施設があります。

つまり白戸議員の投稿が事実なら、北海道には50前後のスケートリンクが存在しているということになりますね。

気になったので早速調べてみました。

北海道のスケートリンクの数

北海道に存在するスケートリンクは、日本スケート連盟のホームページに一覧がありました。

No.名称所在メインリンク
1美香保体育館札幌市東区北22条東5丁目屋内 60m×30m
2札幌市月寒体育館札幌市豊平区月寒東1条8丁目屋内 60m×30m
3真駒内セキスイハイムスタジアム札幌市南区真駒内公園3-1屋外 トラック 400m
4真駒内セキスイハイムアイスアリーナ札幌市南区真駒内公園1-1屋内 60m×30m
5札幌市星置スケート場札幌市手稲区星置2条1丁目12-1屋内 60m×30m
6函館市民スケート場函館市金堀町10-8屋外 250mトラック
60m×30m
7旭川大雪アリーナ旭川市神楽4条6丁目屋内 60m×30m
8新和産業アイスアリーナ室蘭室蘭市中島本町1-9-18屋内 60m×28m
9大進スケートセンター釧路市貝塚3-7-22屋内 56m×26m
10釧路市柳町スピードスケート場釧路市柳町1-1屋外 400m トラック
11釧路市春採アイスアリーナ釧路市春採7-1-5屋内 60m×30m
12KKS釧路厚生社アイスアリーナ釧路市柳町1-1屋内 60m×30m
13釧路アイスアリーナ釧路市鳥取大通3-6-33屋内 60m×30m
14明治北海道十勝オーバル帯広市南町南7線56番地7屋内 400m トラック
15帯広の森アイスアリーナ帯広市南町南7線56番地7屋内 60m×30m
16帯広の森第2アイスアリーナ帯広市南町南7線56番地7屋内 60m×30m
17帯広の森スポーツセンター帯広市南町南7線56番地7屋内 60m×30m
18網走市営スケート場網走市大曲2丁目100番地屋外 400mトラック
19苫小牧ハイランドスポーツセンター苫小牧市字高丘41屋外 400m トラック
20苫小牧市ときわスケートセンター苫小牧市ときわ町3-8-5屋内 60m×28m
21苫小牧市新ときわスケートセンター苫小牧市ときわ町3-8-1屋内 60m×30m
22nepiaアイスアリーナ苫小牧市若草町2-4-1屋内 60m×30m
23ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ苫小牧市北栄町3-2-3屋内 60m×28m
24根室総合運動公園スケートリンク根室市西浜町1丁目200番地7屋外 400mトラック
25千歳市青空公園スケート場千歳市あずさ1丁目屋外 400m Cタイプ
26美幌 大正橋スケートリンク美幌町字昭野堤外地屋外 400mトラック
27斜里町営スケートリンク斜里郡斜里町文光町51屋外 400mトラック
28清里町営スケートリンク斜里郡清里町羽衣31屋外 400mトラック
29小清水町営スケートリンク斜里郡小清水町字小清693-2屋外 400mトラック
30清水町アイスアリーナ上川郡清水町字御影南2線69番地1屋内 60m×30m
31別海町営スケートリンク別海町別海寿町61-1屋外 400mトラック
32標津町営スケートリンク標津郡標津町南2条西4丁目屋外 400mトラック
33中標津町運動公園スピードスケート場標津郡中標津町緑ヶ丘6番地3屋外 400mトラック

参考)JFS 全国スケートリンク
※施設名称はネーミングライツを含め執筆時点の名称に修正しています。

こちらに掲載されていたリンクは屋外リンクなど北海道ならではの施設も含まれますので、すべてが通年営業というわけではありませんが、それにしてもすごい数ですね。
北海道がスケート王国と言われる所以を実感しました。

ですが、東京 1 : 10 北海道というには少々足りていないため、更に調べてみると北海道スケート連盟のホームページには大小含めさらに多数のスケートリンクが紹介されていました。

No.名称所在メインリンク
34円山スケート場札幌市中央区宮が丘3屋外1周300m
35祝梅スケートリンク千歳市梅ヶ丘3-2-13,056㎡
36日の出スケートリンク千歳市日の出2-3-203,056㎡
37高台スケートリンク千歳市富丘1-19-43,056㎡
38桜木スケートリンク千歳市自由ヶ丘7-1-13,056㎡
39信濃スケートリンク千歳市信濃2-34-123,056㎡
40北栄スケートリンク千歳市北栄1-10-23,056㎡
41千歳スケートリンク千歳市本町3-4-13,056㎡
42緑スケートリンク千歳市緑町4-4-13,056㎡
43向陽台スケートリンク千歳市若草5-13,056㎡
44北陽スケートリンク千歳市北陽3-9-13,056㎡
45泉沢スケートリンク千歳市柏陽2-93,056㎡
46千歳第二スケートリンク千歳市清流1-4-13,056㎡
47島松スケート場スピードスケートリンク恵庭市南島松406-11周333m
48島松スケート場アイスホッケーリンク恵庭市南島松406-156m×30m
49恵庭市民スケート場スピードスケートリンク恵庭市牧場53-41周400m
50はまなす国体記念石狩市スポーツ広場石狩市花畔337番地32,949.98㎡
51泊村アイスセンター古宇郡泊村1番地30m×60m
52東部スケートリンク旭川市豊岡3条1丁目32×40m
53花咲スケートリンク旭川市花咲町1丁目50×40m
54つくもスケートリンク士別市東7条北9丁目4,056㎡
55名寄市営スケートリンク名寄市西13条南4丁目1週250m
56上川町営スケート場上川町花園町333.33m トラック
57市民スケートリンク場北見市端野町二区471-91周400m
58紋別市営スケート場紋別市南が丘町1丁目1周400m
59レク公園スケートリンク訓子府町協成1周384.18m
60居武士小学校スケートリンク訓子府町大谷1周223.87m
61遠軽町営スケートリンク遠軽町大通北5丁目1周300m
62湧別町営スケートリンク湧別町字芭露71m×25m
63ふるさと100・メモリアル広場雄武町字雄武1508-130m×60m
64苫小牧ハイランドスポーツセンター屋内リンク苫小牧市高丘41番地28m×60m
65厚真町民スケートリンク厚真町新町21-1400mダブルトラック
66せいこドーム安平町早来北進102-560m×28m
67安平町町民スケートリンク-周回380m
68鵡川スケートセンターむかわ町大原1-48-130m×60m
69穂別スケートリンクむかわ町穂別466-11周400m
70町営富川スケートリンク日高町富川東1-77014m×380m
71二風谷ファミリーランド平取町字二風谷94-81,500㎡
72浦河町スケートリンク浦河町緑町529-101周400m
73えりも町民スケートリンクえりも町字新浜179-11周200m
74静内川右岸スケートリンク新ひだか町静内緑町8丁目1周400m
75音更町営スケートリンク場音更町雄飛が丘2番地400mリンク
76音更町アイスホッケー場音更町希望が丘4番地1面(敷地1,619㎡)
77上士幌町民スケートリンク上士幌町東4線2371週400m
78鹿追町営スケートリンク鹿追町緑町3丁目1周400m
79新得町営スケートリンク新得町5条南5丁目400mコース
80屈足南小学校地域スケートリンク新得町屈足柏町2丁目300mコース
81大樹中央運動公園スケートリンク大樹町振別137番地400m標準トラック
82特設リンク(スケート)広尾町公園通北2丁目1周300m
83特設リンク(アイスストッカー)広尾町字野塚989番地30m×60m
84清見ヶ丘スケートリンク池田町清見ヶ丘1周400m
85豊頃町営スケートリンク豊頃町中央若葉町221周400m
86陸別町民スケートリンク陸別町若葉町384.18mトラック
87浦幌町民スケートリンク浦幌町字万年353番地1周400m
88浦幌町アイスアリーナ浦幌町字北町16番地130m×60m
89阿寒湖畔スポーツ広場スケートリンク釧路市阿寒町阿寒湖温泉5-51周400m
90音別町町民スケートリンク釧路市音別町中園2-11周333m
91厚岸町宮園公園スケートリンク場厚岸町宮園3-81周400m×15m
92浜中町民スケートリンク浜中町暮帰別西1丁目151番地1周400m×12m
93茶内スケートリンク浜中町茶内橋北西121番地1周400m×15m
94標茶町野外アリーナ標茶町常盤9-142,176㎡
95多目的運動広場スケートリンク標茶町川上10-49400mリンク
96長靴アイスホッケーリンク標茶町川上10-4626m×61m
97弟子屈町営スピードスケート場弟子屈町摩周4-867400m標準Aコース
98白糠スケートリンク白糠町西2条南3丁目4990㎡
99庶路スケートリンク白糠町西庶路東3条北2丁目4990㎡
100西春別スケートリンク別海町西春別駅前西町1-31周330m
101尾岱沼スケートリンク別海町尾岱沼潮見町200-31周330m
102中標津町営アイスホッケー場中標津町緑ヶ丘661m×31m
103川北スケートリンク標津町字川北1周333m
104古多糠スケートリンク標津町字古多糠1周250m

出典)北海道スケート連盟
※「町民〜」などの施設名称は識別のため「◯◯町民〜」に修正しています。

ここまでリストを作成し、あまりの数にこの調査を始めたことを少し後悔し始めましたが、各スケートリンクを調べるとさらに驚きの事実が判明しました。

北海道の驚きのスケートリンク事情

この膨大な数のスケートリンクを詳しく調べてみると、所在地が公立学校の敷地内だったりするものが多数存在していました。
「なるほど学校にスケートリンクが併設されているのか...」と思ったらそうではないんですね。

この学校を所在地とするスケートリンクの正体は、YouTube動画が教えてくれました。

ボランティアによる手づくりスケートリンク

北海道放送のYouTubeチャンネル「HBCニュース」より

帯広市内の校庭スケートリンク

北海道新聞のYouTubeチャンネル「どうしん動画ニュース」より

つまり北海道では雪に覆われる冬に気候的な特徴を活かしてグラウンドをスケートリンクに変え、体育の授業でも使用したり、地域によっては市民に無料開放しているということでした。
それにしてもこの動画で紹介されているように、PTAや地域の人々がこんなにも大変な作業を担い、地域一丸となってスケート文化を支えているということには驚きました。

動画では、「帯広市内の小学校 全26校の校庭」と紹介されていますので、上記のリスト以外にもまだまだこういった学校リンクはありそうです。

北海道新聞が運営するニュースサイト「MouLa」には、高校アイスホッケーの名門・苫小牧東高校の学校リンクが紹介されていました。

参考)【スマイルプロジェクト】苫小牧の冬といえば学校リンク!札幌の子どもたちが初体験!

これらの学校リンクまで含めると、北海道全体のスケートリンクの正確な数を把握することはできませんでしたが、そもそもこれはもう単純にリンクの数を比較すること自体にあまり意味がないかなとも思える発見があり、Uリーグの選手でも北海道出身のすごいプレイヤーが活躍していることが、妙に納得できる内容でした。

東京の今後に期待!

ちなみに東京と北海道のスケート競技人口は正確な統計データがなく、こちらも比較ができなかったのですが、東京では9月にいよいよ東京都肝煎りの公営通年リンク・東京辰巳アイスアリーナがオープンします。

リンクを作るPTAの方が「上手い下手関係なくみんなに体験してほしい」と言っていたように、東京でも多くの子供たちがスケートを体験できるようになれば嬉しいですね。

調査の結果はうやむやになってしまいましたが、今回は以上です!

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